大人気アニメ『薬屋のひとりごと』。
その中で、ひときわ存在感を放つのが美しすぎる宦官・壬氏(ジンシ)ですね!
彼は物語の中でたびたび命を狙われる場面に遭遇しますが、いったいなぜ壬氏は狙われたのでしょうか?
そして、その裏で暗躍していた黒幕とは誰だったのか?
今回はこの気になる謎に迫りながら、壬氏暗殺未遂事件の真相をわかりやすくまとめていきます!
【薬屋のひとりごと】壬氏はなぜ狙われた?
まず、壬氏が命を狙われる理由をざっくり整理してみましょう。
表向きは後宮で働く宦官ということになっている壬氏ですが、実は皇族の血を引く特別な存在です。
その正体は、現皇帝の実の弟。つまり、王位継承にも関わる、かなり重要なポジションにいるんですよね。
当然、そんな壬氏は後宮でも朝廷でも目障りに思われがち。
権力を手にしたい勢力から見れば、彼は「邪魔な存在」に映ったわけです。
でも、今回取り上げる暗殺未遂事件は、そうした政治的な理由とはちょっと違います。
もっと個人的で、ドロドロした「恨み」が動機になっていたんです。
そして、そのターゲットにされたのが壬氏。
この事件を仕掛けたのは、意外な人物でした。
薬屋のひとりごと 壬氏を狙った黒幕は誰?
壬氏を狙った黒幕、それは、子昌(ししょう)の妻・神美(しぇんめい)でした。
神美はただの貴族の妻ではありません。
なんと、かつて後宮に仕えていた元・上級妃だったんです!
でも、神美の後宮での人生は決して幸せなものではありませんでした。
彼女が仕えたのは、壬氏の父にあたる先代皇帝。
ところが、この先代皇帝はちょっと特殊な趣味を持っていて、幼い少女にしか興味がなかったんです。
せっかく上級妃に選ばれたのに、神美は一度も手をつけてもらえなかった……。
しかも、その皇帝は神美の侍女に手を出し、子どもまで作ってしまいます。
この出来事は、プライドの高かった神美にとって耐えがたい屈辱でした。

神美かわいそう
同情します
後宮で大切にされるどころか、侍女にすら負けた。。。その絶望が、彼女の心に深い傷を残しました。
その後、後宮を離れた神美は子昌に嫁ぎますが、さらに追い打ちをかけるような現実が待っていました。
なんと子昌は、かつて先代皇帝に手を出された侍女と結婚していて、二人の間には娘・翠苓が生まれていたのです。

辛すぎん??
そりゃどうにかなっちゃうよ!
翠苓は、神美にとってまさに「屈辱の象徴」。
神美は翠苓を日々虐待し、さらに後宮への恨みを晴らすために、彼女を暗殺計画に巻き込んでいきました。
そして、ターゲットに選ばれたのが、先代皇帝の血を引く壬氏だったというわけです。
薬屋のひとりごと 神美の過去と壬氏暗殺計画の真相
それでは、神美がどうやって壬氏暗殺を企てたのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
神美の恨みは、ただ壬氏個人に向けられたものではありません。
彼女が本当に憎んでいたのは、「自分を不幸に追いやった後宮そのもの」だったんです。
壬氏は、その後宮の血筋を引く存在。
だから、彼を消すことが、神美にとって後宮への復讐になると考えたんですね。
神美は翠苓を操り、壬氏に接近させます。
翠苓自身に悪意はありません。むしろ、虐待され続けてきた彼女は、母親の指示に逆らうことすらできなかったのでしょう。
壬氏に近づき、毒を盛る、もしくは暗殺者を手引きする、そんな恐ろしい計画が進められていました。
しかし、ここで立ちふさがったのが、主人公・猫猫(マオマオ)です。
猫猫はその優れた観察力と知識を武器に、違和感に気づき、暗殺計画の裏にある真実にたどり着きます。
神美の計画は失敗に終わり、彼女の心の闇も、読者の前に明かされることになりました。
神美の行動はもちろん許されるものではありません。
でも、その背景には、愛されなかった哀しみと、捨てられたことへの絶望がありました。
単なる「悪役」では終わらない、深い悲しみを背負ったキャラクターだったんですね。
まとめ
『薬屋のひとりごと』で描かれる壬氏暗殺未遂事件は、ただの権力争いではありません。
後宮という閉ざされた世界で傷ついた一人の女性・神美が、自らの恨みを晴らそうとした、悲しい物語でもありました。
壬氏が狙われたのは、彼が皇帝の血を引き、「過去の象徴」でもあったから。
黒幕は、元・上級妃の神美。
彼女の計画は、復讐のために翠苓をも巻き込んだ、哀しい結末を迎えることになります。
こうして事件を振り返ってみると、『薬屋のひとりごと』は単なるミステリー作品ではなく、
登場人物たちそれぞれの「過去」と「想い」が絡み合った、奥深い物語だと改めて感じさせられます。
これから先の展開にもますます期待が高まりますね!
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